北欧神話の主神・オーディンの妻であり最高位の女神。
オーディンと共に全世界を視界に見渡すことができる玉座に座す権利を持っている。
その名は「恋人」「伴侶」「愛される者」を意味し、その名の通り、恋や青春、愛と結婚生活、出産の守護神であり、豊穣の女神。
他のどの女神よりも美しく、その守護神としての名の通り心優しく愛情深い女神であり、全ての神々から慕われ愛された。
鷹の翼を持ったその姿は最高位の女神にふさわしく、空を飛び周り、また猫に引かせた二輪車に乗って地上を走り回っていた。
フリッグはその他にも他に予知能力も持ち合わせており、空と雲、死を司る。
フリッグは苺と大変縁が深い女神である。
彼女は苺を好み、また、苺はフリッグに捧げられたものという概念があった(後にキリスト教が北欧に広まるとともに、苺は聖母マリアの象徴となった。これはこの果実に関する権利をフリッグから聖母が受け継いだ為である。)
幼子が死んだ時にはその口に含ませ、そしてその亡骸を苺に覆って天国へと密かに送リ出した。
これは「赤い食べ物(※)は死者のためのもの」だという古い信仰からきたともいえる(※他に石榴、林檎等)
そしてまた、亡くなった子供の魂は苺の姿となって地上に戻るともいわれている。
「Friday」(金曜日)は「フリッグの日」という意味も持つ
これはローマ神話の愛の女神「
ヴィーナス(金星)の日」という意味でもあるが、フリッグは愛の女神であるという事から後に度々同一視された。
かの女神もまた、恋人
アドニスを亡くした時に嘆き悲しみ、その時流した涙が地上に落ち、真っ赤なハートの形へと姿を変えた。
それが苺になったという説もある。